ブログネタ
あなたの「入社タイミング」はラッキーだった? に参加中!
ネタに困った、という事はないんですが面白そうな話題なのでlivedoorのブログテーマに参加してみます。

私の入社タイミングはラッキーだったとは思いません。むしろ、あの時期に無事就職出来た事がラッキーだったかな。

私が就職活動をしていた1994〜1995年は流行語大賞にも選ばれた「就職氷河期」と言われる時期でしたから、かなり厳しいものがありました。
当初は希望していた百貨店・ホテル等の業界を中心に就職活動をしていましたが、狭き門、というより門自体が閉ざされていて。どこに行っても「来年度の採用予定はありません」と。
心の中で「ウソつけ、学校名で選んでるクセに!!」とか思いながら頑張った記憶があります。

そんな中幸か不幸か、大学から「あなたは成績優秀で大切な人材なのでもう1年学校に残ってもらえませんか?」というオファーをいただき(世間一般では留年とも言う…涙) 、同時に自分の将来についても真剣に考え直しました。
翌年、心機一転で建築設備関係を中心に会社をまわり始めました。
面接は10社くらいでしたが、どうせ「ダブり」は隠せないのだからと開き直り、逆にそれをアピールポイントにしました。すなわち、「なぜ留年したのか」「それが今の自分にどのような影響を与えているか」「他の人より余計な1年間をどのように過ごしているか」など。
そして本命視していた旧財閥系の会社1社のみから内定をもらいました。

業界そのものは公共事業の削減や不動産・ゼネコン不況の煽りを真正面から受けていましたから、大変な時期でした。自分で選んだ業界ですから不満はありませんでしたが、タイミングがラッキーだったというのは絶対にないですね。

しかしそこで営業や管理部門の仕事を経験出来た事が今の自分の基礎につながったと思っています。最初の上司に恵まれたのも良かった。この上司は社内でも異端児的な見方をされていた、大変厳しい人でした。新人挨拶で各所を回っていても「○○さんの下じゃ大変だね…頑張って…(同情)」みたいな反応ばかり。社内ではもちろん、取引先に行っても言われてました。しかしこの人から教わったものは大きく、今の私の人格形成にはこの人の影響が相当強い。

結論。タイミングがラッキーとは思いませんが、あの時あの会社に入った事は、今の自分にとってとてもラッキーな事だったように思います。

昨今の就職難について。
私が学生の頃も、内定取り消しというのはありました。ただしあの時の原因は阪神淡路大震災。今のような経済状況の変化によるものではなく、天災により物理的に事業の継続が困難になったためのものです。
私の中では、今の世の中は不況と言うよりも右肩上がりの経済成長時代が終わりを告げ、停滞が続いている認識がありました。
建設業界に長くいると、どこぞのゼネコンが新規採用を大幅に増やしたなんて話は聞かないし、マンションが売れていると言ってもその建設コストは相変わらず関わりたくないような安さ。
ですから就職状況も私の頃とさほど変化がないものだと勝手に思い込んでいました。
(完全失業率などの統計ベースの状況は仕事柄理解していたつもりですが)
サブプライム問題が大きく注目され経済危機の到来と騒がれた時、就職に関しては近年までは新規学卒者の売り手市場であった事を知りむしろ驚かされました。
こういう時期に就職出来た人がラッキーだとは一概に言えないだろうし、内定取り消しを喰らった人がアンラッキーであるとも限らない。そういう事をする会社と早々に縁を切る事が出来たのはかえってラッキーかもしれないし。大事なのはその後の自分にどう活かして行くかでしょうね。